ロボットの保守、誰に頼む?メーカー系・販売代理店・SIer・独立系保守会社の4タイプ比較

種類の異なる複数のサービスロボットが並ぶイメージ

保守の依頼先は「どこが良いか」ではなく、「自社が何を重視するか」との相性で選ぶものです。

導入したロボットが止まったとき、電話をかける先は決まっていますか。

清掃、配膳、搬送、草刈り。サービスロボットの導入が広がるにつれ、「保守は誰に頼めばいいのか」というご相談が増えています。ロボットの保守を引き受ける会社は増えていますが、その性格は一様ではありません。今回は依頼先を4つのタイプに分け、比べるときの観点を整理します。

1. 依頼先は「車の整備先」と同じで複数ある

たとえると

車の整備にも、正規ディーラー、購入した販売店、カスタムを手がけたショップ、メーカーを問わない整備工場と、いくつもの選択肢があります。ロボットの保守も同じで、性格の異なる依頼先が並んでいます。

タイプ強み確認したいこと
メーカー・日本法人製品知識が最も深い。設計情報や改修に直接アクセスできる国内の拠点数、現地に来られる技術者の人数、日本語での対応範囲
販売代理店購入時から窓口が同じで、契約がシンプル保守を自社で行うのか外部に再委託しているのか、販売機種以外は対象外か
SIer周辺設備やシステム連携まで含めて理解している機体そのものの修理・部品交換まで担えるか
独立系保守会社メーカーを問わず、複数の機体を同じ体制で引き受けられる対象機種の技術情報をどこまで持っているか、部材の入手ルート

どのタイプが優れている、という話ではありません。1メーカーの機体だけを使い続けるのか、複数メーカーの機体を並べて使うのかで、向いている依頼先は変わります。

2. 比較するときの7つの観点

観点確認ポイント
① 対応メーカーの幅今の機体だけでなく、将来追加する別メーカーの機体も引き受けられるか
② 対応分野屋内(清掃・配膳)だけか、屋外(草刈り・建機)まで扱っているか
③ 拠点網と実際の到着時間拠点の数ではなく、自社の設置場所に実際に何時間で来られるか
④ 実機の経験カタログではなく、同じ機種を実際に分解・修理した経験があるか
⑤ 中立性特定メーカーの系列に属していないか。乗り換えや追加導入の相談をしやすいか
⑥ 記録と報告点検・修理の内容が記録として残り、定期的に報告されるか
⑦ 窓口の一本化ロボットと、サーバや端末などのIT機器をまとめて相談できるか

とくに、複数の拠点に何台も導入する企業では、③と⑦が効いてきます。拠点ごと、メーカーごとに連絡先が違うと、止まるたびに「今回はどこに電話するんだっけ」から始まってしまいます。

清掃・草刈り・搬送・ヒューマノイドまで、8分野のロボットを保守しています。
対応範囲を見る →

3. 比較表だけでは見えない3つの論点

「対応可能」の範囲は会社によって幅がある

「その機種も対応できます」と言われても、点検だけなのか、部品交換や分解修理までなのかは会社によって違います。過去にどの作業まで手がけたかを具体的に聞いてみてください。

拠点があることと、すぐ来られることは別の話

拠点が近くにあっても、ロボットを扱える技術者がそこにいるとは限りません。対応エリアごとの到着時間の目安を確認しておくと安心です。

取り扱い機種が多くても、提案が中立とは限らない

複数の機種を扱っていても、会社として推したい主力機種が決まっている場合があります。これは業界の一般的な事情で、悪いことではありませんが、知っておくと提案を冷静に受け止められます。

4. グリットアーツの立ち位置

グリットアーツは独立系の保守会社です。ロボットメーカーの販売代理店ではなく、特定メーカーの系列にも属していません。サーバやストレージの第三者保守で築いてきた立場と体制をそのままロボットに適用し、清掃、草刈り、無人フォークリフト、配送、配膳、自動運転建機、ラインマーカー、ヒューマノイドの8分野、現在1,200台の機体を保守しています。

導入事例
双日株式会社 様|ロボット保守委託
全国の代理店網ごと、草刈りロボットの保守を一括で
全国の代理店を通じて導入される草刈りロボットについて、保守を一括で委託いただいています。
平均対応時間 従来比 −50% / 稼働率 99%以上

よくある質問

購入した販売店とは別の会社に保守を頼んでも問題ありませんか?

一般的には問題ありません。ただしメーカー保証期間中は、保証の条件に影響しないかを事前に確認してください。

複数の会社に見積もりを依頼してもよいですか?

比較検討のために複数社へ相談するのは一般的です。対象機種・台数・設置場所をそろえて依頼すると、比べやすくなります。

まだ導入前でも相談できますか?

できます。導入前に保守の見通しが立っているかどうかは、社内の稟議を通す条件になることも多いため、検討段階での相談をおすすめします。

まとめ

保守の依頼先選びは、「どの会社が良いか」の前に、「自社は何を重視するか」を決めることから始まります。複数メーカーの機体を使う、拠点が全国に散らばっている、IT機器とまとめて相談したい。そうした条件があるなら、独立系の保守会社も比較の候補に加えてみてください。依頼先に投げかけたい質問は、ロボットの保守を委託する前に聞きたい3つの質問で紹介しています。

メーカーを問わない、ロボットの全国保守

機種・台数・設置場所をお知らせいただければ、対応可否と体制案をお返しします。